語学教室大手のNOVAは19日、天然毛皮販売業に進出することを明らかにした。先ごろ発表された前年度決算が大幅赤字となったことを受けたもので、新規事業開拓とシナジー効果により会社全体での黒字転換を見込む。
NOVAの2006年3月期の連結最終損益は30億7千万の赤字を計上。前期の黒字2億円から一転、配当も無配へと転落した。
毛皮販売事業は苦境を脱する起死回生の策。社内ベンチャーで小判ながら限りなく原価がゼロに近い毛皮を調達する方法を開発。社外の縫製工場と提携して手袋・耳当てなどに加工して販売する。毛皮がどのような生物由来のものかは明らかにされていないが、製造ラインの問題からカラーバリエーションはピンクのみとなる。
同社幹部は
「原価ゼロで販売する商品から大幅な利益が見込めるほか、従来ムダにかかっていた宣伝費も削減できる一挙両得の策」
と自信をうかがわせる。なお同幹部は、全国で多発している「NOVAウサギ」行方不明事件については「ノーコメント」としている。