日本社会が急速に“右寄り”になりつつあることが、18日発表された学術論文によって明らかになった。ここ数年、知識人が個別に日本の右傾化を危惧する声明を発表してはいたが、数値的に立証されたのはこの論文がはじめて。客観的視点から明白になった右傾化基調に、国内のハト派著名人はもとより、中国・韓国からも批判の声が寄せられはじめている。
この論文を発表したのは、米ハワイ大学のイタ・ワイハイハ教授。同教授は高精度のGPS観測機を日本列島東岸の各所、およびハワイ西岸に設置。過去10年の変動状況を詳しく調査してきた。その結果、日本全体が一年につき約6.5cmの割合で右の方に寄ってきていることが確かめられたという。
調査結果を受けて作家の井上ひさしさんは声明を発表。
懸念されていた事態が現実のものになってしまった。そういえば私のパンツの中も右に寄りがちでおさまりがわるい
と警告している。
いっぽう中国政府は18日付けの人民日報に「米国に急速に接近する小泉日本」との記事を掲載。
米国追従外交はアジア地域の安全をおびやかしかねない
と厳しく批判した。今後の日本政府の動向に注目が集まっている。