清涼飲料メーカー大手のキリンビバレッジが、インターネットを介して希少動物であるパンダの売買を行っていたことが、2日あきらかになった。パンダ保護に力を入れている中国政府は早くも非難声明を出しており、法的な問題のみならず今後の日中関係に暗い影をおとす可能性も出てきた。
売買はキリンが開設したECサイト「Markers」上で行われていた。Markersはキリンが認めた者だけが利用できる閉鎖的な闇サイト。敷居を高くし一般人の目によりさらされにくくする意図から、フルFlashによるわかりにくいインターフェイスを採用していた。
取引されていたパンダには「ここだけ限定!生茶パンダ」などと購買意欲を煽るコピーがつけられており、キリン側に「パンダで一儲け」をたくらむ犯意があったのは明らか。監督官庁となる環境庁も「非常に悪質」と実態解明を急いでいる。3日現在、キリン広報部からは「担当が不在で答えられない」とのコメントしか得られていない。
パンダは世界的な希少種で保護の対象となっている。特に貴重な野生の個体を保護している中国では2日、この件について新華社通信発の「麒麟売生的大熊猫」と題した記事の中で「非常に憂慮すべき事態」と懸念を表明した。
外務省では「険悪な日中関係をさらに冷え込ませる可能性がある」として、対策を検討中。
おわびに松嶋菜々子を中国に売ってはどうか
との案も出ているが、「脳年齢が52歳。人身御供としてはいささかトウが立ちすぎでは?」と反対の声が強いという。