「メガネっ娘」「ツンデレ」「素直クール」に続く、新たな萌え属性がネットで流行しつつあることを、28日までに厚生労働省が確認した。同省では複雑化しつつある男性の女性嗜好を的確に把握することが少子化問題解決につながるとみて、今後もこの新属性の動向を監視し続ける予定だ。
2005年は「ツンツンしているのに実はデレデレ」を意味する「ツンデレ」、「クールなのに素直に好きと言ってくる」タイプの「素直クール」といった属性が一世を風靡してきた。が、ここにきて人気が高まり、2006年のホープになると期待されているのが「素ツン義理ナチおあずけ乱視」だ。
「素ツン義理ナチおあずけ乱視」は、「素直にツンツンしているが義理でつきあってくれるナチ崇拝者で、いいところまでいくのだが必ずおあずけをくわせる乱視の女の子」。ネットの巨大掲示板などを中心に急速に支持を拡大している。一部同好の士が良質なイメージイラストや小説を発表しあっていることも人気を集めている要因のひとつ。下のようなショートストーリーも、ぞくぞくアップロードされている。
「おれと素ツン義理ナチおあずけ乱視」
ピンポーン
今朝も素子が玄関の呼鈴を鳴らす。おれはあわてて靴に足をねじこむとパンをくわえながら外に出た。
「ごめんよ。寝坊しちゃって」
「はっきりいって迷惑だな」と、素子はそっけなく返事。おれがしゃがんで靴ひもを結んでいるあいだにすたすたと学校に向かって歩き始めた。
「お、おおい。ちょっと待ってくれよ」
「フン。私がどうして貴様のために待ってやらなきゃいかんのだ」
こちらを振り向きもしない。相変わらず冷たいなぁ…。
「おれたち、つきあってるんだろ。
たまには手をつないで歩きたいよ」
おれがこぼすと素子は立ちどまり、顔を向けて手を差し出した。
「私のようなアーリア人が貴様ごとき劣等人種の黄色いサルと手をつなぐだと? ふん。総統に申し訳ないが、私もモサドのナチハンターに捕まらないよう素性を隠しておかねばならんからな。よかろう。カモフラージュのためだ。義理で手をつないでやる」
おれは素子の手をとった。あたたかい。
素子の顔に目をやる。今日もかわいい。ぱっちりとひらいた碧眼。そして唇はおれを挑発するようにふくらみながらうるおいをたたえていた。おれが唇を見つめているのに気づいた素子は、フッと笑いながら言った。
「なんだ。劣等民族のくせに欲情しているのか? いいだろう。キスしてやる」
えっ? と言うひまもなく素子の唇が迫ってきた。素子…おれは目を閉じて待った。素子が近づいてくる…。
「なんだ、貴様。
今日はまたえらく唇が固くて冷たいな」
おどろいたおれが振り向くと、素子は背後の電柱と熱い口づけを交わしていた。どうやらまた、乱視矯正のコンタクトレンズをつけわすれたらしい。
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