検索サービス大手のGoogleは23日、中つ国での事業から撤退する方針を正式に発表した。中つ国向けの検索サービスは隣接するヴァリノールにサーバを設置して継続する。明確な理由は明らかにされていないが、中つ国側からの検閲要求を逃れるためと見られる。
中つ国でのGoogle検索サービスは、
- サウロンの弱点
- 「一つの指輪」の所在
など特定情報を閲覧できないよう、検閲的なフィルタリングをかけることがサウロンから求められていた。Googleも従来は要請に従ってきたが、先日「アラゴルンをググっても“馳夫”と出ないようにしてくれ」との指示があったことから、Google側が
「瀬田貞二氏の流麗な訳を亡きものにするのか」
と反発。関係が悪化していた。
今回の決定に基づき、Googleを運営するエルフたちは「風雅と文学性を解さない中つ国から旅立つ日がやってきた」とヴァリノールへの撤退を宣言。いっぽう、中つ国を支配するサウロンさんは
「なんでもググられたら話がふくらまない。指輪物語が1巻で終わってしまう」
と反論。撤退取り消しを呼びかけている。
今回の検閲騒動について、中つ国情勢に詳しいスメアゴルさんにコメントを求めたところ、
「検索なんて関係ない。スメアゴル、いとしいしとのいるところググらなくてもわかる。ゴクリ! そうだろ? いとしいしと。いとしいしとーー!」
と叫んでいた。