アメリカ中央情報局テロ対策ユニット(CTU)所属の凄腕エージェントとして数多くの大規模テロを未然に防いできたジャック・バウアー氏(42)が、7日までに暴行容疑で逮捕された事件が話題を呼んでいる。「なぜ、あの正義漢が?」と市民らが首をかしげているさなか、事情通の情報提供で
同様に“疑惑の逮捕”となった人物がバウアー氏以外にも複数いる
という驚くべき事実が判明した。いずれもさまざまなテロと戦ってきた勇士ばかりであり、「背景になんらかの陰謀があるのではないか」との声もあがっている。
バウアー氏に先立って6日に捕まったのは、ニューヨーク在住で元市警察警部補のジョン・マクレーン容疑者(53)。同容疑者はナカトミビル爆破テロの鎮圧などで有名だが、この日はアスピリンとヤケ酒でフラフラになった挙げ句、接近禁止命令の出ている女性宅に近づいた現行犯として逮捕された。本人は容疑を否認しているという。また7日には、住所不定でコックのケイシー・ライバック容疑者(57)が
「不衛生な料理を客に出して食中毒を起こした」
として過失傷害容疑で逮捕されている。ライバック容疑者は海軍特殊部隊「SEAL」の出身で、まだ無名なのをいいことにトミー・リー・ジョーンズをなぶり殺しにした功績で知られていた。
ライバック容疑者も「ちゃんと手は洗っていた」と主張しており、三人とも罪を犯すようには見えない人物。テロ対策に活躍していた人物が相次いで捕縛されるという異例の事態に、巷間では
「強大なテロ組織が裏から手を回して、邪魔な三人を片付けたのではないか」
との指摘がまことしやかにささやかれている。これが事実だとすれば、近々米国を大規模なテロが襲う可能性も否定できない。
事態を重く見た米連邦当局は
「それぞれの容疑者が本当に犯罪を犯したのかどうか徹底的に調べ、冤罪ならすぐ釈放するように」
と、各地警察やFBIの有能な捜査官に緊急指令を下した。しかし、ラスベガス市警CSIのギル・グリッソムが「フィリピン昆虫狩りツアーの無料チケットをもらった」ためバカンスに入っているほか、FBI行動分析課のアーロン・ホッチナーも「フリーパスが手に入ったので息子とディズニーランドにゆく」と連絡が取れなくなっているとのこと。これらすべてがテロの陰謀によるものだとしたら、首謀者は海外テレビドラマと映画ばかり見ているオタクであることは間違いなさそうだ。