ようやくゴールデンウイークも終わりふだん通りの日々が始まろうとしている。いっぽう、気になるのが連休中に海外旅行を楽しんできた人々の新型インフルエンザへの感染の恐れだ。空港などでは検疫官らが懸命の水際作戦を展開中だが、感染者がすり抜けてしまう可能性もある。そこで、厚労省では
「職場や学校で、洋行帰りの人がこんな症状を見せたら要注意」
という、異例の警告文書をホームページで発表した。
インフルエンザの症状については熱・鼻水・せきで見分けるのが一般的だが、潜伏期があるため手遅れになる可能性があった。この文書では早期発見の手がかりとして、
「海外から帰っても、まともなおみやげをくれない」
を提示している。厚労省によれば、この方法ならウイルス感染の直後から素人でも判別可能のため「近くに心当たりの人がいたらとりあえず、おみやげをねだってほしい」と呼びかけている。
国立感染症研究所によると、新型インフルエンザウイルスは体内で増殖する際に特殊なサイトカインを放出する。このサイトカインは脳血流関門を突破して脳内のモノアミンバランスを崩し、
「罹患者を異常なケチにしてしまう」
という。このみぞうゆうの大不況下でハワイまで行く豪遊をしながらおみやげにマカダミアナッツしか買ってこないような症状は明らかにインフルエンザによるものであり、「見かけたらすぐに通報を」としている。
新型インフルに感染していないと認められるには、できればモノではなくカネ、女性ならカラダをおみやげにする必要があるとのこと。なお「海外」には北海道や九州もふくまれ、「白い恋人」「博多めんたいこ」などを配ってお茶を濁している連中も「疑い例」に該当するという。とにかく連休だからといって遠出してうわついてきた奴らには鉄槌を下すべきだと言えそうだ。