地上デジタル推進のためにデビューした新キャラ「地デジカ」が話題を呼んでいる。アナログ停波については周知不足の感が否めなかっただけに評価する識者も多いが、個人的に地デジカに親近感を持てない人々には逆に反感を抱かせ、アナログに固執させる結果を招いているようだ。特にカワイイものへのアンテナが高い女子高生らのあいだでは、地デジを嫌いアナログにこだわることを
「アナる」
と呼び称えることが流行っているという。
「なんかめんどくさーい。アナるー」
「わたしも、もうアナるかなー」
都内の私立A女子学園。ここでも、地デジカのデビュー以来「アナる」が流行している。アナる派のあいだでは地デジカ対抗キャラとしてオリジナルの
「アナるグマ」
まで登場するフィーバーぶりだ。
「地デジカはキモいから。アナるが好き」と同学園2年のB子さん。
「(画像も)アナるのほうが締まっててキモチいいって、彼氏がゆってた。(緊急地震速報も)アナるのほうがイクの速いし」
と、技術的な欠点さえ指摘する。感情的な反感から論理武装にまで至ってしまうと説得は難しい。
民放連の広報担当者は
「地デジはめんどくさくてアナるはお手軽…というのは大きな誤解だ。特に、初心者のアナるにはローションなどの設備が必要で開発に時間をかけないと思わぬケガをすることもある。視聴者に正しく理解してもらえるよう、さらに広報を徹底したい」
と話している。