有史以前から賢人たちを悩ませてきた永遠の命題「人生の意味は」に、ついに回答が得られる日がやってきた。イギリスの物理学者が、科学的に人生を分析した結果
「人生にはなんの意味もない」
ことが判明したとの論文を発表したのだ。長年の謎に終止符が打たれるいっぽう、各方面に与える衝撃も大きそうだ。
1日付けで英科学誌「アルス・ネイチャー」に論文を発表したのは、物理学者のアーサー・フィリップ・デント博士。博士は、過去60年にわたり約千人にのぼる被験者を追跡調査し、「人間が生涯に摂取・吸収するエネルギー」と「生み出したり発散したりするエネルギー」の総量を算出・比較したところ、
「被験者の98パーセントで、エネルギーが差し引きマイナスかゼロ」
であることがわかった。
この結果からすると、
「物理学的には人生には意味がないどころか、環境に有害ですらある」
ということになる。過去さまざまな知識人や宗教家が説いてきた「人生の意味」はすべて欺瞞だったということにもなる。事実が広まれば、各方面で生きる意味を見失った人々が絶望のどん底に突き落とされる可能性もあり、影響は大きそうだ。
弊紙もさっそく街角インタビューを試みたが、
「たしかに、毎日牛馬のように満員電車に押し込まれて会社に通い、なけなしのプライドを安月給で切り売りする人生に意味があるのか─とは思っていたが科学的にも無意味だったとは…」
と一様にショックを受けたようすの人が大半だった。今後の社会不安の広まりが心配されるところだ。
きょうは4月1日。