今年も各地で流行して猛威をふるっているインフルエンザ。厚生労働省研究班は、このインフルエンザウイルスに効く「万能血清」の開発に成功したことを明らかにした。従来のワクチンと異なり、ウイルスが変異しても効果があるのが特徴。大量生産に課題は残るものの、将来起こりうるパンデミック(大規模感染)の対策に役立ちそうだ。
この血清は、国立感染症研究所や北海道大学などとの共同研究で開発されたもの。研究班は古来から伝えられている
「バカはかぜをひかない」
という伝承に着目。「かぜとインフルエンザは異なるので意味がない」としてきた学会の定説をあえて無視し、インフルエンザに感染させて発症しなかったバカから血清を採取。投与した場合の効果を調べた。
その結果、ふつうのバカではなく
「“すごいバカ”の血清にはインフルエンザウイルス全般への予防効果がある」
ことが判明した。現在流行しておりタミフルの効かない「Aソ連型」にも有効だというから驚きだ。作用機序はあきらかになっていないが、「すごいバカの血清に触れることでインフルエンザも“あでー? オデ、なにやってんだー?”とバカになってしまうのではないか」と関係者は見ている。
課題は生産体制だ。血清はすごいバカから採血して作るため、大量のすごいバカを確保する必要がある。研究班は引退してヒマをもてあましている米国前大統領(匿名希望)の献体を受け成功したが、全国民に行き渡らせるにはこころもとない。厚労省は「大量のすごいバカの供給源を探す必要がある」としている。これに対し、前出の前大統領は
「あー、バカっていったほうがバカなんだぞー」
などと述べているという。