11日午後、都内小学校のプールで泳いでいた児童が頭をぶつけて事故死するという痛ましい事故があった。警察の調べでは、この児童はここ数日オリンピックの中継ばかり見ていたとのこと。オリンピックが子どもに有害な影響を与えた可能性は濃厚で、関係者は五輪の規制も見据えて因果関係の調査をはじめた。
亡くなったのは、都内杉並区に住む小学三年生の男児(10)。この男児は午後2時過ぎ、開放中だった小学校のプールを訪れ、熱心に平泳ぎをしているうちに頭をプールのへりにぶつけ昏倒。監視員があわてて救急車を呼んだものの、救急隊員がかけつけたときにはすでに息を引き取っていたという。
目撃者によると事故当時の男児はかなり興奮しており、鬼気迫るようすですらあったとのこと。また、
「ぼくもキタジマになる!」
とか、
「フジヤマのトビウオ!」
「前畑ガンバレ! 前畑ガンバレ!」
としきりに叫んでいたとの証言もある。警察が家族を聴取したところ、ここ数日はオリンピックの中継ばかり見ていたとのことで、捜査員は「オリンピック水泳の有害情報に触れすぎ感化されたのだろう」と断定する。
事故を受け、自民党青少年特別委員会の高市早苗委員長は
「有害情報を放置していたわれわれ大人たちの無責任が、幼く尊い命を奪った。早急に五輪情報の閲覧を完全に防止する法案を成立させねばならない」
と、オリンピック情報フィルタリング法案の成立に前向きな姿勢を示した。日本選手が息切れしてヘマを繰り返す前に成立すれば一石二鳥との声もあり、北京オリンピック会期中の法制化をめざすという。