毀誉褒貶相半ばしつつ一部から熱烈な支持を集めるアップル社の新型携帯電話「iPhone 3G」。なぜこれほど人気があるのかについては長らく疑問とされてきたが、その原因が
「吊り橋効果」
にあることが企業の調査でわかった。同効果は恋愛論でよく引き合いに出されるものの、デジタルガジェットの売れ行きに関係があるとするレポートははじめて。
吊り橋効果は、男女ふたりを吊り橋のようにハラハラドキドキする環境に置くとトキメキと勘違いして恋に落ちてしまう─というもの。古今東西多くの症例が報告されており、これで人生の舵取りを誤った患者も少なくない。このたび、都内文京区のベンチャー企業・ユビキタスエンターテインメントが同社社長と彼のiPhone 3Gを被験者として調査をしたところ、iPhone購入者が熱烈な信者に変わる過程でも同様の効果が確認されたという。
同社の調べによると、iPhone購入者は
- 3日前から並ばないと買えない
- 電話として使いづらい
- コピペできない
- 電池交換できない
といった環境に置かれイライラしているうちに、iPhoneのことばかり考えるようになり、やがて誤って
「自分はiPhoneのことを好きなんだ」
「iPhoneは世界を変えるまったく新しいインターネットデバイスなんだ」
などと思い込んでしまうという。症状が悪化するとiPhoneへの恋心を綴った三文ポエムをブログに公開するなど、社会的生命を失いかねない行為に走ることもある。
吊り橋効果に詳しいヒロインのサンドラ・ブロックさんは、
「吊り橋効果で恋に落ちた警官の彼とはすぐに別れるハメになったし、そのあと出演した映画は大コケするなどさんざんだった。心あたりの症状があったらすぐ逃げてほしい」
と危険性を訴える。この難病、今のところ治療法としてはiPhoneを捨てるしかない。自覚症状のある方は、今すぐに弊紙編集部までiPhone 3Gを送付してほしい。当方で責任をもって処分いたします。