JR東日本は3日、山手線全駅のホームに2017年度までに“オリ”を設置する方針を発表した。これに対し、日常的に山手線で電車通勤をしている社会人らから非難が殺到。
「われわれの逃げ道を奪い、監獄に閉じ込めるような暴挙」
とカンカンだ。
鉄道各駅のホームは線路に向けて開放されているのが一般的で、日常に疲れた社会人がしがらみから逃げ出す「脱出口」になっていた。しかし、このところ東京メトロや都営地下鉄などを皮切りに、ホームふちに可動式のオリを設けて逃げ出せないようにする対策が進められてきた。JRの方針もこれに追随するもので、まずは恵比寿・目黒の両駅で2010年度までにオリを設置するという。
これに激怒しているのがサラリーマンなどの社会人だ。匿名希望の会社員氏(32)は
「朝7時には家を出て、電車に乗れば殺人的な通勤ラッシュに放り込まれる。会社ではくだらない仕事を丸投げしてくるバカ上司に監禁され、帰っても家は寝るだけのワンルーム。わたしの毎日は閉じ込められるばかり。まるでオリの中だ。唯一脱走できるスキが駅ホームだった。その気になればココから身を投げるだけで解放される…と思っていたのに」
と憤まんやるかたない。「もう、わたしはずっとこの監獄の中で暮らすのか」とも。
JR東日本では、
「日本では年間3万人もの社畜や奴隷が駅のホームなどから脱走している。こうした反社会的行為を防止するためには、ホームへのオリ設置はやむを得ない措置と判断した」
と説明。大きな効果があるものと期待する。いっぽう政府筋では、ホームオリの設置で改善が見られない場合には「社会人への思想矯正ヘッドギアの着用義務付けやロボトミーの強制施術が有効ではないか」と、早くも次の対策を検討中とのことだ。