「国会に俺、参上!」─モモタロスの声が響く。15日、映画
「劇場版仮面ライダー電王・キバ
クライマックス刑事」
の上映会が、国会議事堂の第二講堂で開催された。会場では、呼び掛け人の稲田朋美議員らが真剣な面持ちでスクリーンに見入っていた。
上映会開催のきっかけは、「電王」が二度の映画化というライダーでも初の快挙をなしとげた─との週刊誌報道だ。これに、根っからの“保守本流ライダーファン”の稲田議員が
「内容もロクにないのに、玩具を売りたいだけの偏向おもちゃメーカーが映画製作資金を流し、作らせたのではないか」
と猛反発。文化庁を介して映画会社に打診し、上映会を開かせた。
1時間ほどの映画を見終わったあと、出席した議員たちからは
「意外におもしろかった。平成ライダーには平成ライダーの良さがあると思った」
など、比較的ポジティブな声が聞かれた。なかには「イマジンが過去を改変するようすに“ああいうことができたらなあ”とあこがれた」という議員も。
いっぽう、稲田議員は
「この会は表現の自由を制限する目的で開催したものではない。一種の勉強会だ。しかし、あらためて“なぜこんな子どもだましが二度も映画化されて、名作のクウガは映画化されないのか”と疑念を強くした」
と述べていた。