名探偵2人が夢のタッグ─。警察もお手上げの難事件を解決するために、あの江戸川コナン氏と金田一(はじめ)氏が、共同で捜査に乗り出すことがわかった。著名な探偵同士が協力して捜査するのはきわめて異例だ。
江戸川コナン・金田一両氏は、いずれも少年ながら名探偵の誉れ高い人物。行く先々で殺人事件に巻き込まれては、みごとな推理で解決してゆくことで知られる。今回、彼らに共同捜査を依頼したのは社団法人日本雑誌協会。
「かつて大部数で国民的人気を誇った“少年向けまんが雑誌”が何者かに死に体にされた」
あの「少年まんが誌殺人事件」を解決してほしい─というのだ。
これまで同事件の犯人については
- 携帯電話
- 不況
- 若者の活字離れ
などといった推理がおこなわれてきた。しかし、いずれも決め手に欠け解決にはつながらなかった。また「死んだはずの少年まんが誌が生きていた!」という噂が流れては「実は“ヤングアニマル”だった」などという混乱もたびたび見られ、捜査は事実上ゆきづまっている状態だ。
雑協では
「ふたりの灰色の脳細胞でなんとか真犯人をつきとめてほしい。それが少年まんが誌へのせめてもの供養だ」
と語る。コナン氏も金田氏も「そろそろ飽きた」という声が聞かれるものの、事件解決に辣腕をふるってくれることを期待したいところだ。
殺人事件に詳しい評論家ロナルド・ノックスさんのコメント:
同事件のゆくえには私も注目している。すべてが解明されたら「実は“本陣殺人事件”でした」などということがないよう祈りたい。