舛添要一厚生労働大臣は12日記者会見を開き、年金記録の正常化に必要な「名寄せ」作業について、およそ1,975万件が「事実上処理不可能な状態」にあるとして、断念したと述べた。年金問題は選挙公約であり国の最重要課題でもあることから、大臣は異例の措置として名寄せの代わりに
「イタコの口寄せ」
で事態収拾を図っていく方針だ。
年金加入者・支払者の情報を一元化する名寄せについては、自民党の片山さつき議員によって「半年で完了する」との見積もりが出されていたが、左翼勢力やテロリストの妨害工作があったのかうまくゆかず、難航をきわめていた。舛添厚労相は片山氏の元夫としての立場もあり、こうした顛末の責任を果たすベく
「名寄せがダメなら口寄せだ」
と単身青森県・恐山に参詣。すぐれたイタコらに口寄せへの協力を願い出ることを決めたという。
一報を聞いた現地のイタコらは「お国の役に立てるなら」と、早くも歓迎ムードを見せている。恐山イタコの口寄せ処理能力は評価が高い。中には寄進額に応じて一日数十人の口寄せをこなす者もおり、厚労省の関係者は
「これなら半年で処理できるかも」
と期待する。
恐山随一のイタコであり、シャーロック・ホームズの口寄せをしたことで知られる清水トメさん(86)は、弊紙の取材に対し
「風間杜夫でないのは残念だが、テレビでよく見る舛添さんに会えるならなんでもする。年金さんとやらを呼び出せばいいのかい。よしきた!
…ムムム…。
ここは寒い…。
お先真っ暗だ…」
と自信を伺わせていた。