産経新聞のR&D部門である産経研究所は30日、特殊サングラス「ゼイリブ」の開発に成功したことを明らかにした。このサングラスをかけるだけで、人間の皮をかぶり社会にひそんでいるモンスターを見分けることができる。産経新聞の編集・記事執筆活動に役立てるほか、一般への販売も検討中だという。
世の中に“日本人を溶かす”おそろしいモンスターが人間とおなじ姿でひそんでいる─という件については、昨今、産経新聞紙上でのみ話題となり注目を集めている。ゼイリブはこうしたモンスターをすみやかに暴き出し、すばやく叩き出すために開発された。特殊偏向ガラスを組み合わせた簡単なしくみだが、モンスターのカモフラージュ機構をてきめんに無効化する機能をもつ。
効能はすばらしく、モルモットとして試作品を現場で活用してきた産経新聞記者は
「モンスター発見効率が200%上がった。驚くべき性能だ。取材に行かなくてもつぎつぎとスケープゴートをデッチあげられる」
と語る。これについては読者も「最近は病人や底辺層の弱者までモンスター呼ばわりしだしたので、覚醒剤でラリってるか心の病で被害妄想がひどいのか…と心配していたが、こんな秘密兵器があったとは。納得だ」と一安心。
産経では「記者による試用で実用性の検証はすんだ」とみており、今後は一般にも販売をおこなっていく方針だ。主なターゲットを床屋政談好きな中高年とワーキングプアにしぼり、積極的に売り込みをかける。しかし、
「今や匿名掲示板やblogの発達により、サングラスなどなくともモンスターのレッテル貼りはできる」
との指摘もある。実際に売れるかどうかは未知数と言えそうだ。