社会アルゴリズム学会(事務所:東京)は28日、
「世の中を動かしている代表的なアルゴリズム3つ」
を選定、一般に公開した。今後はこれらアルゴリズムの習得を「社会人の必須義務」とし、身につけていない場合は「ププーwなに、こいつDQN? 逝ってよし」などとレッテル貼りをする予定だ。
同学会は「昨今、常識的なアルゴリズムを身につけずに社会に出ようとする若い者が増えた」ことを問題視。こうした若年層の教育に役立てようと、学会内有志の協力を経て代表的なアルゴリズムの選定作業を進めていた。今回選ばれたのは以下3つのアルゴリズム。いずれも日本社会を動かす重要な法則だ。
- マナーアルゴリズム
「当然のマナーでしょ」というステートメントを追加するだけで、法制化されていない“オレオレルール”に遵守義務を発生させるアルゴリズム。「お得意様にビールを注ぐときはラベルを上にして」「エスカレータは片側を空ける」「自分より古株のハムは“OMさん”と尊敬を込めて呼ぶ」など、誰もが知る主要な社会活動の基礎をなしている。拘束力の強さが魅力で、その力はハムラビ法典をも超えると言われる。 - 出る杭は打たれるアルゴリズム
おいしい思いをしている者を、効率よく引きずり下ろすために重宝されるアルゴリズム。実装にはさまざまなバリエーションがあるが、「日本の伝統に反する」などのラベル使った無限ループが典型。「うらやましい」「あやかりたい」などといった自分のあさましい感情を露呈せずにすむため、計算コストがO(0)で終わるのが魅力 - 空気嫁アルゴリズム
ここ数年のあいだにめざましい発展を遂げ、広く応用されるようになったアルゴリズム。匿名掲示板で気に入らない人間を追い出すため、会議で論理的に相手を打ち負かせなくなったときのほか、首相を権力の座から引きずり下ろすのにも使われる。多くの環境では「空気嫁」というAPIで呼び出し、簡単に実行できる
学会では政府関係機関と協力し、子どもたちに小さいうちからこれらの三大アルゴリズムに親しませるよう教育カリキュラムを改正。社会人の義務的知識として強制的に身につけさせていく施策を検討する作業を進めていく。また、アルゴリズムをうまく身につけ活用している人物を
「天才デマゴーグ」
として表彰する事業にも取り組む方針だ。