出会い系サイト「mixi」などを運営する株式会社ミクシィ(本社:東京)は24日、同社定款を変更し、新たな運営事業として
「炎上」
を追加したことを明らかにした。人間の卑しさと野次馬根性をうまく活用し、いっそうの収益向上を見込む。新規事業の初年度売上見込みはおよそ20億円。
個人の日記をネタに匿名をかさにきた群衆がネット上でリンチを繰り広げる「炎上」は、昨今「多くのアクセスを集める優良コンテンツ」として注目されている。特にmixiは「(建前だけ)クローズドなコミュニティ」という安心感から思わず筆をすべらせる特性が強く、優秀な炎上資源を多数抱えている─というのが業界筋の一致した評価だ。ミクシィの笠原健治社長は、
「炎上を集客用途に活用すれば、ページビューの増大による広告収益の向上や提携サイトへの誘導などの効果が見込める」
と、今回の事業内容変更の意義を語る。
mixiの炎上事業では、
- 炎上資源の醸成
- 「mixiニュース」などネタ提供で床屋政談意欲を刺激し、発火を促進
- スタッフパトロールで火元を早期発見
- 2ちゃんねるに転載して火の勢いを強める
と全段階にわたり炎上を煽るワンストップサービスの実現をめざすという。実際のサービス開始は炎上の旬である夏休みごろとなる予定だ。