フジテレビは8日、人気情報番組で全般にわたって事実のねつ造・やらせがあったため放送を打ち切ることを発表した。また、同番組を担当していた社員ディレクターはけん責、情報制作局長は太田英昭取締役一ヶ月の減給処分に処した。
ねつ造が発覚したのは毎週木曜午後10時から放映されていた恋愛ドキュメンタリー。9月1日には世帯平均視聴率22.5%を記録するなど、テレビ東京系「ムーミン」にも相当する人気を博していた。しかし「非モテ系オタク男子が超モデル級美女とひょんなことからラブラブになる」ストーリーに“できすぎ感”を感じた同局幹部が担当者を問いただしたところ、ほとんどが創作であることがわかった。
担当者は「インターネットの掲示板で見かけた書き込みを過剰に美化して映像化してしまった。現実にはチビノリダーが伊東美咲とつきあえるわけないと思いながら、気がついたら自分の願望と現実の区別がつかなくなっていた。本当はプレゼントされたカップはエルメスブランドではなくダイソー」と語っているという。
やらせ発覚を受けてこの番組は8日の放送を中止。15日以降は打ち切りとなる予定だ。同局では差し替え番組として「矢追純一スペシャル! あたらしい歴史教科書をつくる会は見た! 北朝鮮奥地に日本から拉致されたヒバゴン発見!」を放送する。
- 2005
- 09/09 13:24