米Appleは7日サンフランシスコで開催されていた同社イベントで、iPodファミリーの最新製品となる「iPod himo」を発表した。日本市場に特化した商品で「特にサービス残業に苦しむサラリーマンの人生を一変させる商品」と同社CEOのスティーブ・ジョブス氏は強調する。
iPod himoは従来製品に比して大幅な軽量化がはかられておりその重さは約10グラム。デザイン上も大きな変更が加えられ、本体部分が全廃された。残されたヘッドホンケーブルには白を採用してiPodイメージを踏襲している。全体的には「ただの白いヒモ」といった印象だが、Apple製品らしいこだわりで「NASA新開発のポリカーボネイトグラファイト」(同社広報)を採用。最大250kgの荷重に耐える強靱さを実現した。
新製品開発のきっかけについてジョブス氏は「日本の年間3万人という自殺市場の大きさにヒントを得た」と語った。
「iPod himoは“死ぬときもApple製品で”というユーザーの希望にこたえるものだ。ふだんはあたかも音楽を聴いているように首にかけておけばいい。日本人はみんな横並びで白いヘッドホンをつけているので絶対バレない。なにかに絶望したらiPod himoを使っていつでもどこでも縊死できる。コンセプトは“どこでも首吊り”」
ジョブス氏のスピーチに聴衆は熱狂した。なおiPod himoは同日即日発売が開始される。売価はのこされた遺族の方々のための共済金込みで56,800円。