犯罪者に転落したワクワク容疑者(右)とつぶしの利く着ぐるみのゴロリさん警視庁上野署は31日、上野恩賜公園内に不法に段ボールハウスを設営し公共の場所を占拠した容疑で、住所不定無職のワクワク容疑者(50)を逮捕した。容疑者は大筋で犯行を認めつつ「職がなくなり居場所がなかった」などと動機を語っているという。
調べによるとワクワク容疑者は、今月末ごろから上野公園内をぶらつくようになっていたが、他のホームレスから「貴重な段ボールをひとりで大量に独占してハウスを組み立てている」「メガネがなんかむかつく」と苦情が殺到していた。さらに上野署では、同容疑者のつくるハウスが安全基準を守れない脆弱なセロハンテープを多用していたこと、異常に凝った「変形合体段ボールハウス」などを作ることで近隣住民の安全をも脅かしかねないと見たことから異例の逮捕に踏み切った。
取調べに対しワクワク容疑者は素直に犯行を認めており、「先日まで主演していたテレビ番組が打ち切りになり、無職になり行き場がなかった。たまたま上野公園を通りかかって、ここならマイホームも作れて天職も活かせる一石二鳥だと思った」などと動機を語っているという。
この件について、容疑者と面識のあるテレビタレントのゴロリさんは「彼はいつかなにか問題を起こすと思っていた。テレビ出演中もしじゅうワクワクしている妙なテンションで、こいつ絶対ハッパかなんか決めてると感じていた」と厳罰を期待するコメントを発表している。