14日、金融庁から全店での業務停止命令を出された消費者金融大手のアイフル(本社・京都市)。貸金業規制法に違反する行為が相次いだためだが、その強引な取り立ての実態が本紙の追跡調査で明らかになった。
突然自宅に押しかけてきて、玄関先に居座ったんです
と語るのは、都内で自営業を営む男性(33)。やってきたアイフルの社員は、玄関マットの上にちょこんと座り込み、
くぅん
と鳴きながら上目づかいに男性を見つめ続けたという。涙をたたえたその瞳を見ていたたまれなくなった男性は、フィギュア購入費に充てるつもりだった4万円をやむなく返済に充てた。
また、都内のアイフル窓口を訪ねた会社員(48)は、
スノボツアーのパンフレットを脇に、店員が「くぅんくぅん」と甘えて訴えかけた
ため、繰り上げ返済に来たつもりが思わず20万円の追加融資を受けてしまった。
消費者金融に詳しい宇都宮健児弁護士は、コメントを求める弊紙記者に対し
人のココロのスキマにつけ込んだ、悪質きわまりない行為。今後は集団訴訟等で徹底的にアイフルの違法行為を追及していきたい
と、自宅の居間で衝動買いした12匹のチワワをかわいがりながら答えていた。