米次期大統領選に向け活発に活動中の民主党・ケリー候補は、各地でより機動的な遊説を行うために専用ジェットを導入した。イラク戦争の長期化で支持率が低迷するブッシュ大統領に対し、新兵器搭載で一気に追い打ちをかける意向と見られる。
今回搭載したジェットエンジンは、グラマンFT200ターボプロップmkII。ケリー氏の両脚部にそれぞれ一基、臀部中央にさらに一基の合計三基。理論上、最大出力時にはマッハ2での超音速飛行が可能だが、ケリー氏の口による吸気能力が追いつかないため「実用ではマッハ1が限界」(グラマン社広報部)という。25日行われたお披露目会では、ケリー氏が支持者の頭上でアクロバット飛行をデモンストレーション。音速到達時の衝撃波で数人の死傷者が出るというハプニングもあったが、氏は「とんでる大統領としてアメリカに君臨したい」とアメリカンジョークをとばしてみせるなど終始ご満悦であった。
- 2004
- 05/26 00:00