米軍の高級将校がプレゼンテーションソフト「PowerPoint」の蔓延を「軍事作戦立案能力を低下させている」と批判したことが話題となっているが、PowerPointに代わる標準ツールとして米軍が推進を検討しているのが「Excel」であることが、1日までにわかった。日本でのExcelによる先進的な取り組みを参考にしたものだという。
米国防省の事情通によれば、Excelの採用は「文書交換用標準フォーマット」「作戦立案用作図ソフト」「ワークフロー管理ツール」「データベース」など全用途向けのツールとして決まったもの。もちろん、PowerPointの代わりのプレゼンテーションツールとしても標準として全軍に利用させる方針だという。
同事情通の話では、Excelの採用が決まったのは在日米軍帰りの将校の提案によるもの。この将校は日本滞在中に、なんでもExcelでこなしてしまう
「Excelホーガンシ」
という強烈な日本文化に触れて感銘を受け、「Excelホーガンシにチャノユを見た」「ブシドー精神を受け継いだ強い軍をつくるためにはExcelが必要」と上層部を説得。今回の決定にこぎつけたという。
米軍では、今後は各種兵器の操縦を「Excelを介しておこなう」ほか、無人兵器のプログラミングをExcel関数で実装するなど、さらなるExcel化を推進することも検討しといるとの話だ。