国内でここ数年頻発している非武装集団による自宅警備員の幽閉事件について、被害者の家族である父母らが事件解決のための費用として家計から年およそ200万円以上を犯人側に支払っていることが、29日までにわかった。悪質なテロに屈し悪しき前例をつくる可能性があるだけでなく、日本の美徳である「自己責任」をないがしろする行為でもあり、今後論議を呼びそうだ。
四流私大卒後、自宅警備員に就職して2年ほど前から自宅に幽閉されている都内在住・Aさん(28)も、家族に身代金を支払ってもらったひとり。調べによると、Aさんの母は幽閉状態を解いてもらうために犯人の言うがまま、毎月十数万円、年あたり約200万円もの身代金を払い続けているという。これらの身代金は、幽閉した犯人の
- 地元部族との交渉(掲示板でのやりとり)
- 2次キャラの限定抱き枕購入
- ブルーレイアニメの購入
などに使われたと見られる。
自宅警備員の誘拐・幽閉事件は全国で相次いでおり、政府の調べではAさん宅のような身代金支払いの事例は全国で数万例にも及ぶという。犯人が被害者に唯一許した通信手段であるネットの匿名掲示板経由で
- 「工作員乙。プギャーm9(^Д^)」(訳:誰かぼくの存在に気づいて!)
- 「作画崩壊してんじゃねえよ、このクソアニメ」(訳:ぼくも立派な仕事をしたい!)
といった心の叫びが毎夜発信され続け、被害者の家族らの心の痛みをさらに増している。
とはいえ、こうした身代金の支払いは幽閉したテロリストたちをつけあがらせ、さらに同種の事件を増やすことにつながりかねない。さらには、
「自宅に幽閉されるリスクの高い自宅警備員という職を選んだ被害者らに自己責任があるのではないか。救出の手立てを打つなどおこがましい。放置しておけばよい」
という識者の指摘もある。被害家族らには自制をうながしたいところだが、そうは言ってもCore i7の爆速マシンが欲しいんだよ、ゲームも超キレイになるしエンコが速いんだよ、頼むからカネくれよ、という切実な思いはどうにも止まらないようだ。