東京都調布市の第ニ小学校5年3組は、世界ではじめて「ばい菌」を人工的に合成することに成功した。全国的に子どもたちの理系離れが指摘されるなか、一筋の光明が射す明るいニュースと言えそうだ。
ばい菌の合成に成功したのは、先週金曜日におこなわれた学級会の席でのこと。クラス一の人気者・吉田みつるくん(11)が、校内美化週間にあわせて
「一番みだしなみのよくない人を決めよう」
と提案したところ、ほぼ全員がこれに賛同。投票の結果、新谷英二くん(11)がほぼ満場一致で「ばい菌」に認定された。
吉田くんによれば、ばい菌英二は「なんかくさい」とのことで、活発な発酵能力を有しているものと推測される。また、女子からは「ちょっとぉ、近くに寄らないでよね」と言われており、顕著な嫌女子性を示す傾向があるようだ。
子どもたちによる今回のばい菌合成成功について、担当教諭は
「おいおい、おまえたち、ははは。まあ、新谷は風呂に入ってこいよな」
などと投げやりな祝辞を述べた。事情通は
「みごとな合成手腕だ。あとは新谷くんが吉田くんを差し置いて書き初めで金賞を取らなかった場合や、親や教師がもっと早く気付いていた場合など条件を変えたときの結果も検証してみる必要があるだろう」
と評している。