22日、準全国紙である産経新聞(本社:東京)の紙面制作システムに障害が発生。他紙の内容が誤って混入するトラブルが起きていたことがわかった。原因は現在調査中とのこと。
同紙が明らかにしたところによれば障害の影響は全紙面に及び、
- 「私たちは”国際合同結婚式”を応援します」と、統一協会を支持する意見広告
- 「ダーウィンの進化論は間違っていた」とインテリジェントデザイン論を主張する記事
などが勝手に紛れ込んでいたという。産経が統一協会と共有している社内ネットワークになんらかの不都合が発生、同協会が運営する「世界日報」の記事が混入した可能性が高いと見られ、システム部が詳しい原因を調べている。
読者からは「自民党機関紙・経団連会報の記事が丸写しで混入していた」との指摘や、「“こもりよしひさ”名義で歴史のニガテな小学生の作文が誤掲載されていた」「トップ記事が2ちゃんねるコピペレベルの内容だった」などの苦情も相次いでおり、今後の動向によってはかなり大規模な障害に発展する可能性もある。
産経新聞では障害が解消するまで、新聞発行援助協定をむすんでいる「サンケイスポーツ」の題字のみを差し替えた臨時紙面で発行を継続する予定。クオリティが大幅に向上するため、かえって読者に喜ばれることになりそうだ。