京都府警ハイテク犯罪対策室は18日、ファイル交換ソフト「Winny」を介して週刊漫画誌のスキャン画像を公開していたとして、著作権法違反の疑いで都内に住む17歳の少年ら3人を逮捕した。公開されていたのは、人気雑誌「週刊少年ジャンプ」でまだ連載開始されていない未公開作品を含む漫画の画像。捜査員らは、入手経路を含めて厳しく取り調べを進めている。
府警によれば、逮捕された少年らは今年4月までに自宅PCにインストールしたWinnyを介して、不特定多数が漫画の画像をダウンロードできるようにしていた。公開されていた作品は、「週刊少年ジャンプ」2012年4月9日号で連載を開始する予定だった
「超重機人間ユンボルZ」
(作者:武井宏之氏)。このほかに、同号掲載の
- 「テニスの法王さま」(許斐剛作)
- 「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(秋本治2号作)
などもネットワーク上に放流されていたもよう。
少年は動機について
「違法なのは知っていたが、誰ももっていないデータを公開して優越感に浸りたかった。井上和郎先生の新作も流したかったが、サンデーが休刊になっていた」
と話しているという。捜査本部では、
「未来の著作物を違法に公開することはタイムパラドックスを引き起こす危険性があるだけでなく、ネタバレにもつながる悪質な行為。ちょwwwおまwwwスティール・ボール・ランって5年後にはこんなんなってんだ?」
と、押収したデータに読み耽りながら義憤をおさえきれないようすだった。