株式会社はてな(本社:東京)は10日、日本語入力ソフト「ATOK」の同社blog・SBM利用者向けバージョン開発に着手した。ATOK供給元のジャストシステムとの正式な業務提携を経て提供されるもので、はてなユーザーの独特な嗜好に対応して利便性向上をはかる。
はてなのサービス利用者は、非モテ童貞率が高く強烈なルサンチマンを抱えているのが特徴。文章入力時にも他人に通用しない隠語をわざと使い、理解できない相手には「フッ」と冷笑を浴びせるため、対応が社会的急務とされてきた。
今般両社が共同で開発する
「はてなATOK」
は、このようなはてなユーザー専用の日本語入力ソフト。使用者がアクセスするWebページの文章を自動解析し、文脈からはてなユーザーの心の琴線に触れそうだ…と判断すると、SBM投稿時に自動的に
「これはひどい」
タグを入力してくれる。また、ニュースを閲覧している際には記事を解析。
- グーグル→善
- JASRAC→悪
- 無断リンク禁止→バカ
など主体が誰かによって、脊髄反射的にほめたりけなしたりするblogエントリを自動生成。世界中に垂れ流すという。
こうした機能により、ユーザーがはてなを利用して過ごす時間をできるだけ少なくし社会復帰をうながすのがはてなATOKの狙い。同社CTOの近藤武蔵さんは
「救済が必要なのは、はてなユーザーだけではない。はてなユーザーっぽさは、誰しも心の中に少なからず隠し持っているものだ」
と語る。開発で得られた成果は「2ちゃんねるATOK」「mixi ATOK」などに応用していく予定だ。