JR東日本は21日、次世代新幹線試験車両「FASTECH360」で、高速走行を可能にする
「キャストオフ」システム
の動作実験に成功したことを明らかにした。
キャストオフシステムはドイツ製リニアモーターカーなどの強大な敵に対抗するため、身体を覆う装備を瞬時に脱落させ、従来は不可能だったクロックアップ動作を実現させるしくみ。ひみつ組織・ゼクト社と専属試験運転士の協力を受けて新幹線への搭載が実現した。
実験は仙台―北上間の走行試験中に行われ、運転士の
「キャストオフ!」
の掛け声とともに、重さ約6キロのブレーキ部品を岩手県内の線路上へまき散らすことに成功。沿道の観衆からは
「お兄ちゃん、すごーい!」
と歓声があがっていた。
FASTECH360は萌え要素強化のための「ねこ耳」の搭載でオタク層の根強い支持を集めてきたが、今回の新技術の実用化でさらに人気が高まることが期待される。今後の課題は「キャストオフはうまくいったものの、かんじんの性能向上にどうやってつなげるか」だが、担当運転士は実験終了後に取材に答えて
「おばあちゃんは言ってた。
新幹線は、その気になればいつでも天国行き超特急になれると」
と、尊大なまでの自信をアピールしていた。