若年層向け小説、いわゆる「ライトノベル」と呼ばれる作品で相次いで盗作が発覚。店頭から回収される事件が起きているが、消費者団体が独自に調査をおこなったところ、他にも多数のライトノベル作品に盗作の疑いがあることがわかった。その数は
「市場に出回っている点数のおよそ9割」
にものぼるとのことで、あらためて創作家の良識が問われそうだ。
調査をおこなったのは消費者生活センター。これまでに出版されたライトノベルおよそ8000冊を収集したうえで電子化、データマイニングをおこなった。その結果、9割が
- 剣と魔法の世界で着た勇者がツンデレ彼女と一緒に世界を救うサーガ
- 学園でちょっと変わった女の子と過ごす非日常な日常生活
というたった2つのクラスタに分類され、しかも統計的類似性もきわめて高かったという。
さらに、これらを映像化した作品まで追跡調査したところ、
- 映像化されるとのっぺりした塗りで判別のつきにくいキャラデザになる
- アホ毛が生える
- 釘宮なんとかや平野綾が中の人になる
といった部分で「完全に一致」したとのことで、もはや業界ぐるみでの盗作が習慣化しているのは間違いない。
このような嘆かわしい風潮について、オリジナリティ溢れる創作で知られる芥川龍之介さんは「許せぬ盗作だ。生かしておけぬ」と忿懣やるかたないようす。邪智暴虐な御仁は気をつけたほうがよさそうだ。