かつて毎年開催され、若人たちが夢の実現を競い合った伝説の大会が、期待されていた復活をついに果たした…。よみうりテレビは19日、今年7月に
「烏人間コンテスト」
を開催することを明らかにした。
烏人間コンテストは、1977年から毎年開催され人気を博してきたものの予算不足で昨年あえなく中止となった大会のリニューアル版。旧大会では、びわ湖を会場に鳥をめざす若者たちが熱いたたかいを繰り広げていたが、無謀な競技を安全に進行させるための設備費用がネックだった。今期からはメイン会場を東京の新宿御苑に移し、
「どれだけ烏らしい人間になれるか」
を競い合うこととなった。
全国から参加者を募り、未明の新宿御苑で競技をスタート。各地を飛び回り、
- 夜のあいだに出された生ゴミ
- コンビニの廃棄弁当
などを集めてもっともカロリー換算値の高かったチームが勝利となる。競技中には町内会の人がかけたネットや、ベランダに吊されたCDなどさまざまな障害が待ち受けており、これをいかにはねのけるかが勝負の分かれ目となる。
よみうりテレビでは
「底の見えない不景気のさなか、世の中に真に求められているのは鳥ではなく、残飯さえあさってたくましく生きる烏だと気づき、大会を模様替えした」
と説明する。大会の結果は8月にも同局で放映される。派遣切りも倒産も他人事ではない昨今、多くの視聴者に生きるヒントを与えてくれる番組が期待できそうだ。