師走も押し迫った31日、2006年の先行きを危ぶませるニュースが飛び込んできた。来年の干支を担当する戌さんが急病で倒れ、訪日できなくなったという。戌さんは天竺から日本へのチャーター便できょう成田空港に到着する予定だったが、急遽キャンセルされた。干支タレントを管理しているエト・エージェンシーでは、代理の干支を派遣する方向で調整中だ。
戌さんが倒れたのは30日深夜。急に高熱を出し、好物の骨もまったくうけつけない状態になったためドクターストップがかかった。医師の見立てでは病名は猫ジステンパーのもよう。犬が罹患するのはめずらしい病気だが、感染の原因は今のところわかっていない。
来年の干支を担当する戌さんが降板したことで、代理登板することになったのがネコさん。戌さんとは同じネコ目の仲間だということでの大抜擢だ。過去に正式な干支をつとめた経験はないが、「そつなくこなす自信がある」と猫なで声で集まった報道陣に応える。
初のネコ年となる来年の抱負は? と聞かれてネコさんは
ズルしてわたしに補欠干支の苦渋をなめさせたねずみを捕らえ、二度と干支にさせないたのしい世の中にしたい
と話す。なお、共同電によると日本各地で国外脱出をはかるネズミの集団が大量に確認されているという。