年の瀬も押し迫ったこの忙しい時期に、またも人心をまどわすネットでの犯行予告が! 京都府警は22日、インターネットの掲示板に「不法侵入する」などと犯行予告を繰り返し書き込んだ疑いで自称サンタの男を脅迫の疑いで逮捕した。
調べによると、捕まったのは住所不明・職業サンタクロースの男(約2000歳)。今月20日ごろから「2ちゃんねる」のモテない男性板(喪男板)に「赤服のG」のコテハンで出没。
「アンカで、欲しいもの持って24日に不法侵入してやんよ」
と予告し、「じゃあ、漏れDVDボックス」とか「ブルーレイじゃなきゃもったいない」とか不用意に書き込んだ人々の自宅住所をなんらかのスーパーハッキングテクニックで割り出したうえ、「ぜったいおまえのところにいく」「寝ているスキに、かならずな」「ホーホーホー」などと脅した疑いがもたれている。
喪男板住人からの通報で動いた京都府警が接続元IPアドレスなどから男の寝泊まりしていたネットカフェを割り出し急襲。緊急逮捕した。取り調べに対し、男は
「今年から日本担当になった。掲示板でプレゼントのニーズをリサーチしていた。この板の住人はみんなさびしいイブを過ごしてかわいそうだと思った。すこしでも助けてやりたかった」
などと上から目線なことを言っており、まったく反省のようすを見せていないという。また、ネットカフェの近くに路駐していた男のソリは車検を通っていないなど、道交法違反の疑いもある。
容疑者をよく知るトナカイさんは、
「人をしつこく赤鼻呼ばわりしコキ使うなど、ふだんから異常さや残忍さを感じさせる男だった。仕事上でのつきあいはあったが、4年前から契約が正社員から派遣に変わり、ひどい労働環境を押し付けられたりもした。逮捕は当然」
と話している。なお、今回のサンタクロースによる不祥事を受け、国際サンタクロース連盟(ISL)は「被害者らの心痛を思い、2008年のクリスマス開催は自粛する」と発表。各サンタクロースに活動休止するよう指示した。