大阪府の橋下徹知事は24日、府内の公園の砂場で緊急の意見交換会を開催。砂場の使い方について幼児らと熱い議論を交わした。知事は先日、私学助成削減について当事者である女子高生らと討論したばかり。今回もやりとりが白熱するあまり、思わず涙ぐむ子どもが続出した。府政改革のために、止むを得ない痛みはいつまで続くのか…。
意見交換会があったのは24日午後3時ごろ。大阪府門真市内の住宅地にある「三丁目児童遊園」。ジムに向かう公用車でたまたま通りがかった橋下氏が「お砂場で遊びたい」と言い出したため、運転手や警護のSPら3名と公園に入って砂場で遊ぶことに。ちょうどそこへ幼稚園が終わる帰り道、母親に連れられた子どもたちが乱入。大人4人でいっぱいになった砂場に「入れて」とダダをこねたため、議論がはじまった。
知事「ぼくのほうが先に来ていた」
幼児「砂場に入れる人数は限られている。譲り合って」
知事「子どもが保護されるのは家の中だけ。公園はすでに弱肉強食だ」
幼児「そこで押し出された子はどこで遊べばいいのか」
知事「公園がダメならUSJに行けばいいじゃない」
過熱するバトル。さらに知事は、なんとか砂場の隅っこに割り込んで作っていた砂山を橋下氏に崩され文句を言った子どもに対し
「砂山は崩れない仕組みになっていない。そんな素材で作ったおまえの自己責任だ」
と畳み掛ける。これには、幼女数人が「そんな簡単に言わないで。セメントとか高いし」と泣き出す場面も。
あきらめて親子らが帰っていくと、橋下氏は
「本当は自分が遊びたい親が、子どもをダシにしてぼくを砂場から追い出そうとしている。そんなに砂遊びしたければ2時間早く来る方法もあった。なぜそうしなかったのか」
と口をとがらせながら記者団に語った。その後、腕の通るトンネルつき巨大砂山を完成させた知事は、満足げな顔でガリガリくんを舐めながら帰途についた。
教育事情にくわしい中山成彬氏のコメント:
日教組の強い地域ほど砂場のマナーがなっていない。ゴネ得で割り込もうとする傾向が強い