カノッサ機関日本支部(事務所:東京都町田市)は23日、いわゆる「邪気眼」の持ち主による凶悪犯罪が相次いで発生しているとして、異例の緊急警告を発令した。邪気眼に関して公的な発表がなされるのは歴史上はじめて。
邪気眼とは、呪われた運命の選ばれし者だけがもつという第三の眼。持ち主の見た目はふつうの人間と変わらないが、ひとたび邪気眼が発動されると
- 封印されていた“ハイペリオンの腕”が解放され、この世のものとは思えぬ力で敵を八つ裂きにする
- エターナルフォースブリザード
一瞬で相手の周囲の大気ごと氷結させる。 相手は死ぬ
などで殺戮を繰り広げるという。邪気眼の持ち主をあなどって殺される愚民どもはこのところ急増しており、年間3千人を超える。
カノッサ機関はパニックを防ぐためこの事実を非公開とし、過去6千年にわたって邪気眼の持ち主を追跡・消去してきたが、
「邪気眼が世界を滅ぼす予言の日“ラ・ヨダソウ・スティアーナのとき”が近付きつつあるため、もはや隠密裏に活動するのは難しいと判断。すべてを明らかにすることにした」
とのこと。
- ときおり、包帯を巻いた自分の腕をつかんで「くッ! ダメだ、静まれッ!」などとつぶやく
- 不良にからまれると「やめろッ! あまりオレを怒らせるともうひとりのオレが…」とか意味不明なことを言う
など、不審な人物を見かけたらすぐに通報してほしい、と呼びかけている。
なお、記者会見がおこなわれた帝国ホテルの1階レストラン「グリル・インペリアル」では、
「いよいよだな。なに、まだはじまりにすぎんよ。終わりのはじまりにね。ククク…」
とケータイで話す“食堂の男”が目撃されたとの情報もある。魔界への扉が開かれ、すべての因果律が崩壊する日が近付きつつある前兆なのか…。ついに弊紙編集主幹が影羅と交合を果たして“光の存在”となり、世界を守るため立ち上がるときが来たようだ。