TBSは、21日に系列各局で予定していた自然ドキュメンタリー番組「野生の王国」の放映を見合わせることを決めた。内容が現在選挙戦中の自民党総裁選を連想させる─との理由。
21日の同番組は「サル山のボス争い」特集を予定。永田山動物園のサル山を舞台に、腹痛で群れを追われたサル「シンゾー」の跡目を狙って「ハゲ頭のヤス」「悪人面のタロ」の2匹が権謀術数を繰り広げるようすを追うという内容だった。
しかし、出てくるサルの知能レベルといい茶番劇ぶりといいあまりにも総裁選に似通っているため
「わが国唯一にして至高の政権与党である自民党をサル山と揶揄するのか」
と局内外から自粛の意見が相次ぎ、放映見送りの運びとなった。
21日の同枠では替わりに、口のゆがんだ男の顔がサブリミナル効果で挿入されたアニメ「ローゼンメイデン」の再放送が行われる。