ボンボン暮らしで50年。日本料理教室講師のあべ晋三です。きょうのレシピはコレ。
「生きたままゆでるボイルド国民」
です。権力者好みのうま味がたっぷり。この季節にぴったりの一品ですよ。
用意する材料:
- 国民・1億2千万人
世相をうかがいながら与党に投票することしかできない、民度の低いものを選ぶようにしてください - 各種時代錯誤法案
教育改革関連3法案・国民投票法案…お好みに応じて共謀罪も追加してみましょう - 産経新聞
ほかJ-CASTニュースなど、御用新聞ならなんでもかまいません - 2ちゃんねる
ネット右翼風味の下味付けには欠かせません
さあ、お料理開始です。まずは鍋に国民を生きたまま放り込みます。えっ? このままいきなりゆでたら大騒ぎになる? ご心配なく。続けて鍋に産経新聞と2ちゃんねるを加えましょう。この際、産経新聞の中身(世界日報)が飛び出さないよう、そうっと加えるのがコツです。
つぎに、産経新聞で「溶けゆく日本人」連載を開始。ほうら、鍋の中がだんだん相互憎悪であったまってきたでしょう? こうして少しずつ温めれば、国民は自分がゆでられているのに気づかないのです。うまくいったら2ちゃんねるでも嫌韓・嫌中・非国民探しのスレ立てをしましょう。さあ、どんどん鍋が熱くなってきました。国民も顔を真っ赤にして見えない隣人や外国人への憎悪をたぎらせていますよ。「給食費を払わない非国民は誰だ!」って声が聞こえてきたら、いいあんばいです。
鍋に教育関連法案・国民投票法案を加えます。ほうら、誰にも邪魔されずに採決できたでしょう。ここまででもなかなかうま味がありますが、参院選までもう一晩ほど煮込んでみるのもオツ。そしてお好みに合わせて新憲法・自衛軍などを加えると、軍需利権のダシが効いたおいし~いボイルド国民のできあがりです。足首にゲートルのデコレーションをすると食卓がにぎわいますね。漢字一文字で表現するなら「戦前に逆戻り」でしょうか。ではまた次回!