もはやすっかり市民権を得た感のあるメイド喫茶をはじめ、マッサージ、美容室…。メイドの市場は拡がるいっぽうだ。そんななか、ついに“最後の聖域”ともいえる分野にまでメイドビジネスが進出を果たし話題を呼んでいる。
「お帰りなさいませ、罪人さま」
ここは地獄一丁目。新装オープンしたばかりの「冥土・いん・じゃぱん」の扉を開くと、メイド姿の
「メイド地獄」
だ。ふつうならいかめしい獄卒鬼が行う責め苦を、すべてメイドさんが提供してくれると評判になっている。
入店した罪人がオーダーすると鬼メイドがそそくさと駆け付ける。中でも人気のメニューは「血の池地獄」。注文すると鬼メイドがふーふーしてあっためてくれる。メイドさんとふたりっきりで逆ジェンガを楽しんだあと自ら登って遊べる「針の山」もユニーク。行列ができるほどだとか。
オーナーのエンマ・ド・ロロン氏に、厳粛であるべき地獄でメイドとはふざけている…という苦情はないのかと聞くと、「ぜんぜん」と微笑む。
「腐敗政治や談合を繰り返したり、他国や隣人とのいがみあいを煽る罪人が増えるいっぽうなところを見ると、むしろメイド地獄開店は地獄のイメージアップに貢献しているのではないか」
なお、13日まで来店時に「bogusnews見た」と言うと餓鬼道落とし無料のサービスがある。