群馬県は13日、県教育委員会定例会を開催。懸案だった群馬県教育基本条例改正について、全会一致で可決した。
改正後の同条例では
群馬県を愛し、上毛かるたを愛すること
が義務として盛り込まれるため、「愛県心強制は内心の自由に反する」と一部から非難の声があがっていた。
群馬県の小寺弘之知事は県庁所在地の群馬市で会見をひらき、
昨今県下で起きている大不況、青少年の田舎ヤンキー化は、愛県心の欠如によるもの。「鶴舞うかたちの群馬県」の精神で、上毛復興を目指す
と、鼻息も荒く語った。
教基条例改正では特需も見込まれている。県が出資するIT企業「アイテーぐんま」は、かねてより開発中のバイオメトリクス技術「上毛かるた認証」の導入が一気に進むとみる。同技術はランダムに提示される上毛かるたの上の句に対し下の句を即答できなければ撲殺されるという新型認証システム。
不法入県し上毛の富を食い荒らすことで問題になっている下賎な下毛人(栃木県人)は
「こ・心の灯台」
「ガッツ石松」
などと間違えて答えるため容易に発見でき、駆逐に効果が期待される。
いっぽう、県外からは批判的な声も強い。
他県からの転入者のあいだでは「なにそれ。四十八手かるたの親戚?」などと認知度が低い。へたに運用すれば排外主義となる
と心配する向きもある。
新条例に基づくカリキュラムは来年度から実施予定。道徳の授業を廃止し「かるたとり」の時間を設けるなどの対処が行われる。