情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は26日、「情報セキュリティに関する意識調査」の報告書をまとめた。報告書は、セキュリティ関連用語のなかでも重要な「脆弱性」を正しく読める人がわずか一割、という驚くべき実態を明らかにしている。専門家は「ゆとり教育の弊害が新たなセキュリティホールを生み出している」と注意を呼びかけている。
この調査は今年2月上旬、全国のインターネット利用者から無作為に抽出された一万人を対象に郵送方式で行われた。有効回答率は51.8%。設問は、主に重要なセキュリティ用語について意味・読みを問うものだったが、全体的に異常に正答率が低かった。中でも誤答がめだったのは「脆弱性」で正答率9.8%。
- きじゃくせい
- ひざまよわせい
- もろよわしょう
などやる気のない回答が寄せられたという。
コンピュータ用語の正しい使い方にうるさい専門家の高木浩光氏は
ナレッジマネージメントのインサフィシェントぶりが、ユーザーの脳にバッファーオバーフローによるアタックが可能なバルネラビリティを引き起こす、新たなインシデント。ソーシャルエンジニアリングによるゼロデイアタックのプロバビリティもゼロではない。サニタイズでごまかさない心構えが必要だ
と、なんかわけのわからないことを言っていた。