新進ソフトベンダー・F-Secure社のワクチンソフト(コンピュータウイルス感染を防ぐソフト)に不具合があることが、2日わかった。使用しているうちに内蔵モジュールの一部が消失するという問題で、同社は「現在対策を検討中」としている。
不具合が発覚したのは同社が開発した「F-Secureインターネットセキュリティ2006」。この製品はユーザーインターフェイス部にフィンランドから招へいした「ムーミン一家」を採用。かわいらしい画面で話題を呼んでいた。しかし、体験版を利用したベータテストユーザーから「ユーザーインターフェイスモジュールの一部が突然いなくなることがある」との報告が寄せられ、不具合が判明した。
報告によると
ユーザー対応の一部を担当する「スナフキン」が、気分次第で突然旅に出る
という。事象を再現する手順等はわかっていないが、「ムーミンがスナフキンの知恵を借りたいときに限っていなくなる」とのこと。F-Secure社は
該当モジュールの風来坊気質によるものなので抜本的な対策は難しい。ユーザーには追って修正プログラムを提供したい
としている。販売店などへの出荷取りやめは行わず、販売も継続する方針。
ワクチンソフトフェチの小島肇氏は
該当モジュールの特性は原作を熟読していればわかったはず。ベンダーの責任は重い。ミィはツンデレ
と批判する声明を発表している。