輸入解禁一ヶ月で危険部位混入が発覚した米国産牛肉。「米当局の怠慢」と怒りの声が強まるなか、識者は「背景には米食肉処理業界で広がる熟練労働者不足がある」と指摘する。
テキサス州で食肉処理工場に勤務するリトル・グレイさん(252歳)。2年ほど前、アンタレス星系から出稼ぎにやってきた。アンタレス人は食肉加工業に秀でていることで有名だが、現地生物である牛の解体は入社して現場で覚えたという。経験はまだまだ不十分で、危険部位除去を完璧にこなす自信はやはりない。
現地でみっちり解体の練習を行ってから仕事に就くのが職人気質のアンタレス流なのだが…
と困惑するグレイさん。実は未就業アンタレス人には牛解体を禁じる連邦条例があり、就職前の訓練が行えないのだ。
担当官庁である米MIBエージェントのウィル・スミスさんに話を聞いた。
10年ほど前、多数のアンタレス人が米国に移民してきたことがあった。彼らは技能を活かして牛解体工場に就職しようと、本物の牛を何頭も使って技をみがきはじめたんだ。全米が大騒ぎになったよ
各地で血も流さずパックリと腹に穴を開けて倒れている牛の死体が次々と目撃され、国民のあいだで「キャトルミューティレーションでは」との誤解が急速に広まり始めた。事態を重くみた当局はアンタレス人の解体練習を禁じる措置に出たのだ。
アンタレス人に詳しいキバヤシさんは語る。
BSE対策としても、宇宙人ブーム再来で業界に刺激を与えるためにも、キャトルミューティレーション解禁は重要。米政府は早急に検討すべき
とはいえ、そもそも珪素系外骨格生物であるアンタレス人には、危険部位である脊椎の概念自体理解できないのでは、との指摘もある。米牛肉の安全が確立されるには、まだまだ問題が多そうだ。
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