米Microsoftはこのほど、同社が推進するソフトウェアプラットホーム「.NET」向けのパイソンをリリースした。プログラマーに人気のあるパイソンを提供することで、インターネットを中心としたオープンソースソフトウェアコミュニティにアピールし、より多くの開発者を自社開発環境に取り込むねらいがあるものと見られる。
リリースされたのは「モンティ・パイソン アンド フライングウィンドウズ(モンティ・パイソンとよく飛ぶWindows)」と題する特選スケッチ集。英国の天才コント集団モンティ・パイソンの作品を厳選し、.NETアプリケーションへ容易に組み込めるようコンポーネント化した。「バカ歩き省」「まさかの時のスペイン宗教裁判」「ザ・ビショップ」などの名作スケッチが多数収録されている。これにより、プログラマーは自作のアプリケーションにいつでもスペインの異端審問官を組み込むことが可能になる。
なお、パイソンに詳しい評論家の山田康雄さんによると、現行βバージョンには「不用意にコンポーネントを組み込むとスパムを大量に発信するバグがある」という。スパムが苦手なご婦人は次期バージョンまで導入を見送ったほうがいいだろう。
- 2006
- 01/05 23:45