東京・有明のビッグサイトで29日からはじまった「コミックマーケット81」(C81)が例年同様のにぎわいを見せている。しかし、今年は新たなトラブルが勃発。激しい議論を呼ぶこととなった。自宅内での専守防衛に限って存在を容認されてきた「自宅警備員隊」が、会場警備のために多数宅外派遣されているためだ。
自宅警備隊は、自宅の防衛を目的として創設された実力組織。本来、コミュ障・非モテのキモオタは憲法上存在を許されていないが、自宅内での専守防衛に徹している限りは条文の拡大解釈で容認されてきた。しかし、昨今はサブカルチャーの一般化に伴いキモオタが市民権を得たと勘違いし、宅外派遣されるケースが増えてきた。
いっぽう、大規模化に伴いスタッフ人員が不足しているコミケ側は自宅警備隊の利用価値に注目。C81から「GKO」(Gyouretsu Keeping Operation)の担当として、同隊の宅外派遣を要請することとなった。これにより会場には多数の自宅警備隊員が出没。来場者も「なぜ自宅警備員が…」「キモい」と不安がっている。
識者によれば、条文を厳密に解釈すると自宅警備員の宅外派遣は「お母さんの許可があるときに限って、自宅から100メートル以内のコンビニへ行く」場合のみ認められるという。「このままなし崩し的に宅外派遣を認めていけば、いつか世の中はキモオタで溢れてしまう」との懸念もあるとか。運営事務局には、自宅警備隊の活用のしかたについて再考が迫られそうだ。
- 2011
- 12/29 23:46