麻生太郎首相は30日、昨今の急激な金融不安と景気の冷え込みへの対策として、全国民にカップラーメンを配ることを決めた。所得と関係なく世帯ごとに人数に応じて配給される。今まで類を見ない規模の景気対策で、国民からは「これでしばらく腹がふくれる」と歓迎の声が上がっている。
首相は「金融不安で明日の食べ物にも困る庶民が増えていると聞いた。国のトップに立つ者として看過できない」と緊急対策を決めた背景を説明。
「私は買ったことないが、みんな大好きなカップラーメンを配ることにした」
と述べる。
カップラーメン配給の費用は特別予算で計上。4人家族の家庭なら6万円相当のラーメンが行き届くよう検討しているという。
「個数換算してだいたい150個ぶん。家族が半年は食うに困らなくなる」
と緻密に計算する首相。
いっぽう、記者団からは
「6万円で150個だと、1個400円する計算になる。カップラーメンはそんなにしないのではないか」
との指摘があったが、首相は
「今後消費税を上げるので、そのぶんが計上されている。財源もそこから調達する予定だ」
と明快に答えて見せた。さすが長年経済を担ってきた与党のトップ。財源まできちんと見据えた政策決定に、あらためて“頼れる自民”を感じた。