アメリカ航空宇宙局(NASA)の“局裏サイト”に、日本人宇宙飛行士で1日打ち上げのスペースシャトルに搭乗予定の星出彰彦さん(39)を誹謗する書き込みのあったことが、31日までにわかった。NASA広報では、
「書き込みをした局員を見つけ出し、厳重注意したい。星出さんはたいへん傷ついている」
と話している。
星出さんのミッションはもともと国際宇宙ステーション(ISS)の建設指揮を予定していたが、ステーションの設備故障に伴い
「トイレの補修部品の運搬、および修繕」
が主任務に変更された。裏サイトの書き込みは、これを揶揄したもので
「天文学的予算かけてトイレ直しに行く男・ホシデw」
「まぢわらぇる。トイレマンw」
などと匿名で投稿されていた。
NASAでは、裏サイト管理者に書き込みの削除を要請するとともに局内のパソコン利用履歴を調べ、誰がこうした投稿をおこなったのか特定を急いでいる。広報担当者は、
「シャトルのミッションは崇高なもの。たとえその内容がトイレの修繕であってもプ(ry」
と怒りを隠さない。今後こういった事態が頻発するようなら、局内のコンピュータにフィルタリングソフトを導入したり、局員のケータイ利用を禁止するなどの措置を講じる可能性もあるという。
書き込みは星出さん自身も読んでおり、かなりのショックを受けたもよう。関係者によれば「ホシデは昨日から隔離施設に引きこもって外に出てこない」とのこと。メンタル面でのケアが急務だ。今回のできごとについて、星出さんの出身校・茗渓学園(茨城県つくば市)の柴田淳校長は、
「星出くんがエリートである宇宙飛行士を目指すようになったきっかけは、本学在学中にトイレ個室に入っているところを見つかり、
“トイレマン”
というあだ名をつけられたのを見返すためだった─と聞いている。ある意味、運命的なものを感じる」
と話している。