東大計算機研究センターは20日、今までにない高性能なコンピュータの土台となる
「ナベアツ素子」
の開発に成功したと発表した。計算速度は最低でも従来型のおよそ333倍になると見込まれており、大きな技術革新のうねりを巻き起こす可能性がある。
現在のコンピュータにはシリコンなどの半導体素子が用いられているが、回路の微細化に伴い処理能力の向上が限界に近づきつつあった。これに対し同センターは
「ナベアツ効果」
を活用した新しい素子を開発。計算能力の飛躍的進歩を現実のものにした。
ナベアツ効果とは、渡辺鐘に任意の処理を施すことで高度な数値処理が可能になるというもの。同効果を応用した「ナベアツ素子」では特に
「3の倍数のときはアホになる」
「5の倍数で気持ちよくなる」
など1つの素子で複数の条件付けがおこなえ、シリコン素子比で333倍もの処理能力を実現できるという。
東大計算機研究センターでは、今後吉本興業などと提携。産学共同でナベアツ式コンピュータの実用化に向けてさらに研究を進める方針だ。新世代の計算機向け素子としては、80年代に「除雪村素子」がもてはやされたものの過疎化で除雪する若者がいなくなるなどの理由から研究が頓挫していた。今度こそ日本初の技術が「世界のナベアツ」まで育つことを祈りたい。