女子高生に注意する際に拳銃を抜いた─として逮捕されていた警官に対し、寛大な処置を求めるメールが所轄警察署に相次いで送付されていたことが7日までにわかった。「気持ちはわかる」「当然の行為」と共感を示すものが多かったという。
事件があったのは先月10日の夜8時ごろ。渋谷区神泉のコンビニ駐車場で、塾帰りの女子高生が休憩していたところ、警視庁渋谷署の巡査・大山昭彦容疑者(32)が
「夜中にこんなところにいるのは危険だ」
と話しかけ、いきなりズボンをずりおろして屹立するビッグマグナムを見せ付けたというもの。怯えた女子高生が通報、別の警官が駆け付けてわいせつ物陳列の現行犯で逮捕した。
この事件が報道されると「なぜ逮捕するんだ」「許してやるべき」との一般からのメールが、署の窓口に大量に届くようになった。
「若い女の子にたくましい自分を見せ付けたがるのは自然な感情」
「男はみんなオオカミなんだということを身をもって教えてやらなきゃいかん」
といった内容が多く、中には「自分の性器も自由に露出できない時代になるのか」と強く批判するものもあったという。
この警官は、土日も自室にこもってマグナムの手入れを怠らないまじめな勤務態度で知られていた。渋谷署では「世論も考慮して穏便な処分ですませたい」と話している。
産経新聞客員論説員・花岡信昭氏の評:
「夜中にコンビニに行くのはもちろん、警官に近付くのも危ないというしつけが足りなかったと言わざるを得ない。抜かれたらすかさずヌきかえすという配慮も足りなかった。女子高生はこれを教訓として生きてほしい」